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2015年11月25日 (水)

今年観た演劇の話

こんちわ

最近、演劇をよく見に行っていて、年間どれくらい見てるのかな……なんて考えてみた。で、スケジュール表から書きだしてみました。
こんなことを思いついたのも、昨年12月、城山羊の会『トロワグロ』をみて、「これは、今年のナンバーワンだな!」なんて思ってたら、見事、岸田國士戯曲賞を射止めました。そのとき、ナンダカすごく嬉しかった(しかも、千秋楽の仕上がっているときで、かなり良い席で見た気がする)。
で、今年も観たなかから、受賞作が出たらいいなーなんて思うのです。
リストにはお笑いも含まれていますが、演劇とコントとの境が曖昧なものも多いので、一緒にリストアップしています。
※ど素人の勝手な感想なので、ツッコミがあってもお手やわらかにお願いします。

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*** 1月 ***
田上パル『プロジェクト7』  駒場アゴラ劇場
イエティ『カレの居ぬ間にブッグフット』  駅前劇場
鳥公園『空白の色はなにいろか?』  STスポット

*** 2月 ***
    『舞台ウレロ☆未解決少女』    Zeppブルーシアター
小松台東『暗く暖かな日々』  OFF・OFFシアター
箱庭円舞曲『必要とされている、と思う病気』  駅前劇場
SCARLET LABEL『うさぎとシーラカンス。』  駅前劇場

*** 3月 ***
KERA meets CHEKHOV『3人姉妹』  Bunkamuraシアター
浮世企画『ここにある真空』  駅前劇場
岡崎藝術座『+51アビアシオン, サンボルハ』  NICA

*** 4月 ***
はえぎわ『飛ぶひと』  ザ・スズナリ
拙者ムニエル『わくわくステーション』  駅前劇場
財団江本純子『売るものがある性』  アトリエヘリコプター

*** 5月 ***
渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜 』  ザ・スズナリ
ぬいぐるみハンタープロデュース『すべての犬は天国へ行く 』  王子小劇場
城山羊の会『仲直りするために果物を』  東京芸術劇場シアターウエスト
(劇)アトカブ『食用人間1号2号4号』  駅前劇場

*** 6月 ***
東京03FROLIC A HOLIC『ラブストーリー取り返しのつかない姿』  赤坂ACTシアター
円山スクランブルエッグス『円山町再開発』  ユーロライブ
シティボーイズ『燃えるゴミ』  東京グローブ座
イエティ『俺の白飯を超えてゆけ!!』  駅前劇場

*** 7月 ***
『イルネス製作所〜今世紀最大の発明〜』  東京グローブ座
ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』  東京芸術劇場 シアターイースト
劇団かもめんたる『Semi-nuida!』  シアターモリエール

*** 8月 ***
劇団☆新感線『五右衛門vs轟天』  赤坂ACTシアター
ブルドッキングヘッドロック『1995』  ザ・スズナリ
『もとの木阿弥』  新橋演舞場
堀内夜あけの会『オマエは渋谷の夜回りおじさんじゃない!!』  本多劇場
日本の30代『ジャガーの眼2008』  駅前劇場

*** 9月 ***
『幕末太陽傳』  本多劇場
範宙遊泳『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』  駒場アゴラ劇場
パラドックス定数『深海大戦争』  上野ストアハウス
good morning N°5『breakfast,kani』  OFF・OFFシアター
表現さわやか『TanPenChu-♥』  赤坂レッドシアター
劇団競泳水着『嗾け上手の初恋』  新宿眼科画廊
劇団競泳水着『Nice to meet you, My old friend』  新宿眼科画廊
鳥公園『火星の人と暮らす夏』  多摩1キロフェス2015
ままごと」『あたらしい憲法のはなし』  多摩1キロフェス2015
KERA・MAP『グッドバイ』  世田谷パブリックシアター

*** 10月 ***
『すべての犬は天国へ行く』  AiiA 2.5 Theater Tokyo
小松台東『想いはブーン』  三鷹市芸術文化センター 星のホール
ヨーロッパ企画『遊星ブンボーグの接近』  本多劇場
カンニング竹山『放送禁止2015』  博品館劇場
カムヰヤッセン『リボーンチャンス』  ワテラスコモンホール
わっしょいハウス『東京の家』  ターナーギャラリー
てがみ座『地を渡る舟』  シアターイースト
はえぎわ『ゴードンとドーソン』  シアタートラム
劇団ジェット花子『SAMPLE』  阿佐ヶ谷アートスペースプロット
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総評。
まず、
◦私、駅前劇場に結構出没してます。
◦11月は文学フリマのために観に行けず。
◦『すべての犬は天国へ行く』は、(演じてる劇団は違うものの)1年のうちに2度観ていることになります。
◦3回以上観ている俳優さんが何人かいますね。拙者ムニエルの加藤啓さん、味わい堂々の浅野千鶴さん、はえぎわの井内ミワクさん、川上友里さん……(ヨーロッパ企画とかを含めるとキリがないかな)。かもめんたるも結構観ていますね。
◦泣いた作品
 •渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』
 •ままごと『あたらしい憲法のはなし』
 •てがみ座『地を渡る舟』
大賞は『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』。めっちゃ泣きました。
◦大いに笑った作品
 •舞台ウレロ☆未解決少女
 •拙者ムニエル『わくわくステーション』
 •劇団かもめんたる『Semi-nuida!』
 •イエティ『俺の白飯を超えてゆけ!!』
 •good morning N°5『breakfast, kani』
◦旗揚げをみた
 •劇団かもめんたる
 •劇団ジェット花子
◦初めて見る劇団をリストアップしたら、たくさんありすぎたので割愛。

で、とりわけ印象に残ってる作品
 •鳥公園『空白の色はなにいろか?』
 •小松台東『暗く暖かな日々』
 •岡崎藝術座『+51アビアシオン, サンボルハ』
 •渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』
 •(劇)アトカブ『食用人間1号2号4号』
 •ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』
 •劇団かもめんたる『Semi-nuida!』
 •パラドックス定数『深海大戦争』
 •劇団競泳水着『嗾け上手の初恋』
 •ままごと『あたらしい憲法のはなし』
 •小松台東『想いはブーン』
 •はえぎわ『ゴードンとドーソン』

……切り捨てることができず、結構多くなりましたが、
鳥公園、岡崎藝術座はもともと贔屓の劇団。今年の作品も好きだった。次も、その次も観に行きたいと思っています。
小松台東。今年に2作観て、どっちもすごくよかった! 完全にファンになった劇団です。なんとなく手にしたチラシから、面白いものに出会えるのが楽しい。
チラシで気になって観に行ったのは劇団競泳水着もおなじ。2作同時に公演でしたね。どちらも面白かったですが、個人的には『嗾け上手の初恋』のほうがすきだったかな、と。観終わったあとに、明るい気持ちになれる、なんかステキだなと思うんです。
考えさせられて、唸るようなものにグッときます。それに加えて、情緒が豊かに描かれていたりすると、観終わったあとにしあわせ。
はえぎわ『ゴードンとドーソン』は、構成、セリフ、役者さんの演技の完成度、文句のつけようがなかったです(なにを偉そうにだが)。それでいて、観ていて気持ちよかった。
ままごと『あたらしい憲法のはなし』。舞台、演出、とってもよかったし、話の内容も、やわらかく描いているのに、頭がフルに活動してる。答えが出ない答えを考えさせられる。年齢層を問わず観ることができるのもすばらしかった。
渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』。いちばん泣いた作品。時代の移り変わり、技術の移り変わり、考えさせられることが多かった。劇団の運営状態が厳しいらしいけど、応援したい(しかし、最新作観に行けなかった……残念)。
アトカブ『食用人間1号2号4号』は、実力のある役者さんで、これも、笑えるんだけど、どうやって答えを出していいのか、難しい話だった。
劇団かもめんたる『Semi-nuida!』。どこまでアドリブでふざけてるのか分からないのが芸人さんの強さだと思う。コント混じりでもあるんだけど、話がすごくしっかりしていたと思う。デフォルメされてるけど、キャラクターはリアルな感じもしたし、皮肉っぽいところとかが見え隠れしてて、面白かった。
パラドックス定数『深海大戦争』。キャリアがある劇団みたいなのですが、初めて観ました。この話、結構壮大な話で、ハラハラしてみてました。昨今の深海ブーム(?)を受け手書いたのかなー、なんて軽い気持ちで観に行ったのですが、完全にココロ持っていかれました。
で、私的に、今のところ1位は、ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』。まあ、ちょっと、オッサン臭い選考かもしれませんかねぇ……でも、文句なしによかったし、構成も役者さんもよかった。再演ということなので、ビルドアップしてるのかも。セリフもスキだったなー。この脚本、知りたいところが最後まで描かれていないと思うんです。だけど、それは意図してるんだろうな、と。でも、再演だから戯曲賞はないか?

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と、まあ、いつか書き留めておこうと思っていたので、備忘録もかねて書きました。なんの参考にならないような感想です。
ただ、今年中に、まだ10本以上観る予定……なので、まだステキなものに出会う可能性が高いですねー(鳥公園、ナイロン、城山羊の会などが残ってるしね)。
いったいいくらチケット代画かかってるのかというのは考えない方向で……

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