2016年6月11日 (土)

戯曲の文字組みを考えてみる

こんちわ

ここのところ演劇にハマっていまして、週末になると小劇場をぶらぶらとまわり観劇しております。
そんなこともあってか、戯曲をよく読むようになりました。観劇後に、物販で上演台本を売っていたりすると、つい買ってしまいます。舞台は、公演が終わってしまえば、二度と見ることができないものがたくさんありますしね。すこしでも記憶にとどめておきたい、なんて思いもあって、購入してしまいます。

劇場で売っている上演台本というのは、だいたい、wordで編集し、レーザーカラープリンタで出力したようなものが多く、ちょっと読みにくいな……なんて思ったりもするのですが、まあ、稽古のために使うのが主な役割でしょうし、正式に出版しているものでもないので、仕方ないよねと思います。
最近見た舞台の関連で買ったもののなかに、出版され、流通もしている戯曲本があったのですが、その組版を見ていてちょっと気になったことがあったので(その本が、イいワルいではなく)、戯曲の文字組みについて書いてみようと思います。
とはいえ、私は実際に仕事で戯曲を組んだ経験はないので、見当違い、セオリー無視なことがあると思います。ご意見・ご指摘いただけますと、非常にありがたいです。


そもそも、戯曲ってどんな感じだろう

もちろん、編集方針によって文字組みのしかたはさまざまだと思いますが、手元にあるいくつかの戯曲本を見て、だいたいこんな感じで組まれているのではないか、という例を作ってみました(図1・図2)。

Blogdramafig01 Blogdramafig02

(作例は、役名「イワタゴシックオールドB」、台詞「イワタ明朝オールドM」にしています。キャプチャだからよくわからないですが、文字サイズは基本13Q。いわゆるベタ組みです。文章はテキトウに拵えました)

手元にあった戯曲の組みかたを見ていると、

  • 図1のように、役名を版面の頭に揃えて、台詞を一定の場所で揃えた、突き出しインデントのように成っているもの。
  • 図2のように、役名のあとにスペースを入れ、続けて台詞が続く。行を折り返したときにはインデントで字下げをしている。

タイプのものが多いようでした。
役名部分は、台詞部分より太めの書体にしていて、とくにゴシック体にしているものが多いようです。
本によって、おのおの差異があり、折り返した台詞部分のインデントが2字分のもの、段落行頭字下げなしのものもよくあります。台詞部分をすべて括弧で括っているものもあります。

そんなかで、図2あたりの体裁が、スタンダードな組みかたになるのではないのかな、と思いました。

Blogdramafig04

  • 役名=ゴシック書体
  • 役名と台詞とあいだを全角1字アケ
  • 台詞部分=1字分インデント、段落行頭1字下げ


ちなみに、縦組みのほうが一般的ですかね。
物販で買ったものなかに横組みのものもありましたが、台本として使うときはどちらのほうが読みやすいのでしょうかね。


実際に文字組みするときに

実際にInDesignで組むときの設定を考えてみました。
以下の手順が、比較的効率的な設定方法ではないかなと考えました。

前提:段落行頭字下げは、全角スペースを入れて行う(アキ量で段落行頭字下げをしない)。

  • ①行頭から1字分インデント、1行目行頭インデント-1字分を設定。文字組みアキ量設定は、段落行頭に1字下げを設定したものを当てる※1
  • ②[正規表現スタイル]で役名に、ゴシックの書体、前後のアキ量《ベタ》を設定した文字スタイルをあてる。

    正規表現パターン例※2 ^(権八|与兵ヱ|眠狂太郎)~(

    かならず、役名のあとの全角スペース(「~(」=全角スペース)にもベタをあてておくこと。そうしないと、文字組みアキ量設定の影響を受けてしまい、行内に調整が必要となったときに字送りが変わってしまう。
  • ③ 図2の6行目のように、台詞部分で段落が変わったとき、行頭に1字下げを入れたい。
    これを実現するために、[正規表現スタイル]で、行頭の全角スペースに、[前のアキ量]=自動、[後ろのアキ量]=ベタ、を設定した文字スタイルをあてる。これは、字下げぶんの全角スペースが、文字組みアキ量設定の影響を受けないようにするため。

    正規表現パターン例) ^~(

これで、

  • 役名=ゴシック書体
  • そのあと全角1字アケ
  • 台詞部分=1字分インデント、段落行頭1字下げ

がひとつの段落スタイルで実現できます。


ゴシック体が大きくみえる

最初に書いていた、買った本の気になった部分というのは、次のようなところでした(図3)。

Blogdramafig05

台詞部分の明朝体にくらべ、役名のゴシック体が大きめに見えるので調整しているのでしょう。役名の部分の文字サイズを、すこし小さめに組んでいました。
(ちなみに、図2は役名部分と台詞部分が同じサイズのままです。役名部分のゴシック体がすこし大きめにみえると思います。)
これはこれで、妥当な調整だと思うのですが、文字サイズを小さくしたことで、役名から始まる行が若干間延びしています(図4は図3を拡大したもの)。
本棚を探してみたら、岩波文庫の『かもめ』(チェーホフ、2010年1月15日 1刷、2012年5月25日 2刷のもの)もおなじように組まれていました。ほんのすこしなのですが、気になります(気になりませんか?)。

Blogdramafig06

台詞部分の始まりの場所が、文字サイズの整数倍の位置にきていないんですね。
単純に文字サイズを変更するだけだと、その後の文字に影響が出て、1行目が間延びしてしまう。
これを解消する方法として、最初に思いついたのはタブを打って揃える手段なんですが、役名の字数は作品によってバラつきが出るし、設定が煩雑になりそう。タブを打つのも面倒臭そう……
それで、わりあい効率的に解消する方法を考えてみました。

[合成フォント]を作成。
名前の部分に指定したいフォントをベースにして、[特例文字]に役名で使われている文字を登録※3、文字の比率を縮小し、[文字の中心点から拡大]にチェックを入れる。
前述の作例③であてている文字スタイルに、制作した合成フォントを設定する。

Blogdramafig08

で、できたのが図5。これなら、台詞部分の頭が揃います。

Blogdramafig07

もちろん、文章を組んでいくうえでは、もっとたくさん調整する箇所が出てくるので、これだけで処理は済みません。
インデントをアレコレ計算するのが面倒臭かったりする(怠惰な私)ので、ひとつの段落スタイルで済めば、負担がすくなくなるかな、と思います。もっと単純なやりかたがあるかもしれません。


おわりに

本棚を調べてみたら、思っていたより戯曲の本がすくなかったので、ちょっと考察が甘い感じもしています。戯曲の組みかたについて、言及しているものがあれば読んでみたいです。
本を書く作家さんによってにも表記のクセが多いんですよね。台詞の間を表現するために句読点を連続させて、「、、、」や「。。。」とか表現したり、ダッシュで間を作って、さらに、ダッシュの前後にスペースを入れているものもあったりとか。あと、実際に演じるときには、同時に台詞を云ったり、途中からかぶせて台詞を云ったりする説明を入れていたりして。
イロイロ考えてみると、面白い分野かもしれないなと思います。せっかくだから、戯曲を組んでみたいなー。お仕事いただけないかなー。


初めてこういった記事をを書いてみて、説明するって難しいなと痛感しました。
言葉の選びかた、図版の作りかたが難しい……わかりにくい表現がたくさんあることと思います。ご容赦ください。
……それにしても、記事に一貫性のない、とりとめもないブログですね、ここ。

※1 段落行頭括弧、折返し行頭括弧の話はとりあえず措いておく。作例はいちおう、段落行頭括弧=見た目全角、折返し行頭括弧=天付き、で処理。ぶら下がりはなし。

※2 正規表現の書き方は色々あると思うのだが、今回のパターンは作例に会わせ、こんな感じに設定した。

※3 例のばあい、[権八与兵ヱ眠狂太郎]の9文字登録すれば事足りる。登場人物が多いときには、合成フォントの設定が煩雑になるかもしれないが、戯曲の登場人物は限られているので、さほど多くはならないだろう。


追記(というより、書いてて思ったこと)

図1のように、突き出しインデントのように組んだほうがスッキリしているようにみえたのですが、俳優さんが台詞を読むときには、図2のように2行目からは食い込んでいるほうが、どこからどこまでがそのひとの台詞なのか、判別しやすいのではないかと思いました。
インデントを2字分下げている本が結構あって、こちらのほうが一般的なのかな?とも感じました(図6)。

Blogdramafig09

字数の多い役名がでてくるもの、行長が長いものは、2字下げのほうがいいかなとも思います。
このばあいの設定の仕方なのですが、前述の、手順①のインデント値を、行頭から2字分インデント、1行目行頭インデント-2字分に設定。さらに、③の文字スタイルに、[垂直比率]=150%を設定することで実現できます。

あと、ト書きについて触れていなかったなあ……

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2016年1月19日 (火)

年賀状を2016

こんにちわ

毎年、年賀状を作ってます。
曲がりなりにも絵を描いているので、既製品はないだろうと。
あと、単純に楽しいし。

最近めっきり刷る数も減ったのですが、そこは、ネットにアップしちゃえばいいかと、デジタルな思考でブログに載せてみようかと思います。

ということで、2016年の知古文庫の年賀状です。

2016__2


これは、ネット用。


2016_2

実際に印刷して郵送したもの。

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2015年12月31日 (木)

2015年 観劇ライフ

こんばんわ

年の瀬です。

前回も書いたのですが、
あらためて、今年の観劇記録をまとめてみました。

1月 January
田上パル プロジェクト7 駒場アゴラ劇場
イエティ カレの居ぬ間にビッグフット 駅前劇場
鳥公園 空白の色はなにいろか? STスポット
2月 February
舞台ウレロ☆未解決少女 Zeppブルーシアター
小松台東 暗く暖かな日々 OFF・OFFシアター
箱庭円舞曲 必要とされている、と思う病気 駅前劇場
SCARLET LABEL うさぎとシーラカンス。 駅前劇場
3月 March
KERA meets CHEKHOV 3人姉妹 Bunkamuraシアター
浮世企画 ここにある真空 駅前劇場
岡崎藝術座 +51アビアシオン, サンボルハ NICA
4月 April
はえぎわ 飛ぶひと ザ・スズナリ
拙者ムニエル わくわくステーション 駅前劇場
財団江本純子 売るものがある性 アトリエヘリコプター
5月 May
渡辺源四郎商店 海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜 ザ・スズナリ
ぬいぐるみハンタープロデュース すべての犬は天国へ行く 王子小劇場
城山羊の会 仲直りするために果物を 東京芸術劇場シアターウエスト
(劇)アトカブ 食用人間1号2号4号 駅前劇場
6月 June
東京03FROLIC A HOLIC ラブストーリー取り返しのつかない姿 赤坂ACTシアター
円山スクランブルエッグス 円山町再開発 ユーロライブ
シティボーイズ 燃えるゴミ 東京グローブ座
イエティ 俺の白飯を超えてゆけ!! 駅前劇場
7月 July
イルネス製作所〜今世紀最大の発明〜 東京グローブ座
ベッド&メイキングス 墓場、女子高生 東京芸術劇場 シアターイースト
劇団かもめんたる Semi-nuida! シアターモリエール
8月 August
劇団☆新感線 五右衛門vs轟天 赤坂ACTシアター
ブルドッキングヘッドロック 1995 ザ・スズナリ
もとの木阿弥 新橋演舞場
堀内夜あけの会 オマエは渋谷の夜回りおじさんじゃない!! 本多劇場
日本の30代 ジャガーの眼2008 駅前劇場
9月 September
幕末太陽傳 本多劇場
範宙遊泳 幼女Xの人生で一番楽しい数時間 駒場アゴラ劇場
パラドックス定数 深海大戦争 上野ストアハウス
good morning N°5 breakfast,kani OFF・OFFシアター
表現さわやか TanPenChu-♥ 赤坂レッドシアター
劇団競泳水着 嗾け上手の初恋 新宿眼科画廊
劇団競泳水着 Nice to meet you, My old friend 新宿眼科画廊
鳥公園 火星の人と暮らす夏 多摩1キロフェス2015
ままごと あたらしい憲法のはなし 多摩1キロフェス2015
KERA・MAP グッドバイ 世田谷パブリックシアター
10月 October
すべての犬は天国へ行く AiiA 2.5 Theater Tokyo
小松台東 想いはブーン 三鷹市芸術文化センター 星のホール
ヨーロッパ企画 遊星ブンボーグの接近 本多劇場
カンニング竹山 放送禁止2015 博品館劇場
カムヰヤッセン リボーンチャンス ワテラスコモンホール
わっしょいハウス 東京の家 ターナーギャラリー
てがみ座 地を渡る舟 シアターイースト
はえぎわ ゴードンとドーソン シアタートラム
劇団ジェット花子 SAMPLE 阿佐ヶ谷アートスペースプロット
11月 November
シベリア少女鉄道 Are you ready? Yes, I am. 駅前劇場
桜の園 新国立劇場 小劇場
12月 December
鳥公園 緑子の部屋 駒場アゴラ
鳥公園×リクウズルーム まつこと、こらえること 駒場アゴラ
ブルーシート 豊島区旧第10中学校
ナイロン100℃ 消失 本多劇場
湯ぶね 愛の水中花 スタジオ空洞
ほりぶん 得て 町屋ムーブハイビジョンルーム
猫のホテル 高学歴娼婦と一行のボードレール 駒場アゴラ劇場
城山羊の会 水仙の花 narcissus 三鷹市芸術文化センター 星のホール
イエティ 杉沢村のアポカアリプティックサウンド 駅前劇場
パルコプロディース ツインズ パルコ劇場
パラドックス定数 東京裁判 pit北/区域
NICE STALKER ロリコンのすべて 王子小劇場


都合がつかず、泣く泣く見ることができなかった舞台もいくつかあげておきます。

  • 渡辺源四郎商店『クリスマス解放戦線』
  • ITOH COMPANYプレゼンツ『サヨナラサイキックオーケストラ』
  • 『気づかいルーシー』

あああ……本当に見たかった(特に岸井ゆきの嬢を見る機会を逃したのは後悔)。

* * *
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《勝手に大賞》

  • 最も泣いた――『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』
  • 最も笑った――『Are you ready? Yes, I am.』
  • 最も構成に関心――『ゴードンとドーソン』
  • 最もスキ――『墓場、女子高生』
  • 最も完成度が高い――『東京裁判』

……いろいろ賞を立てるときりがないので、このくらいにしておきます。

* * *
* * * *

はっきり云って、どれもおもしろいものばかりでした。
そして、来年もそうそう、二兎社『書く女』、岡崎藝術座『イスラ!イスラ!イスラ!』、ハイバイ『夫婦』など、おもしろそうな舞台のチケットをおさえてます。シンクロ女子とかもあり、堀内夜明けの会も情報が出てたかな。
こんな、しあせな観劇ライフが2016年も続けられたらいいなと思います。

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2015年11月25日 (水)

今年観た演劇の話

こんちわ

最近、演劇をよく見に行っていて、年間どれくらい見てるのかな……なんて考えてみた。で、スケジュール表から書きだしてみました。
こんなことを思いついたのも、昨年12月、城山羊の会『トロワグロ』をみて、「これは、今年のナンバーワンだな!」なんて思ってたら、見事、岸田國士戯曲賞を射止めました。そのとき、ナンダカすごく嬉しかった(しかも、千秋楽の仕上がっているときで、かなり良い席で見た気がする)。
で、今年も観たなかから、受賞作が出たらいいなーなんて思うのです。
リストにはお笑いも含まれていますが、演劇とコントとの境が曖昧なものも多いので、一緒にリストアップしています。
※ど素人の勝手な感想なので、ツッコミがあってもお手やわらかにお願いします。

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*** 1月 ***
田上パル『プロジェクト7』  駒場アゴラ劇場
イエティ『カレの居ぬ間にブッグフット』  駅前劇場
鳥公園『空白の色はなにいろか?』  STスポット

*** 2月 ***
    『舞台ウレロ☆未解決少女』    Zeppブルーシアター
小松台東『暗く暖かな日々』  OFF・OFFシアター
箱庭円舞曲『必要とされている、と思う病気』  駅前劇場
SCARLET LABEL『うさぎとシーラカンス。』  駅前劇場

*** 3月 ***
KERA meets CHEKHOV『3人姉妹』  Bunkamuraシアター
浮世企画『ここにある真空』  駅前劇場
岡崎藝術座『+51アビアシオン, サンボルハ』  NICA

*** 4月 ***
はえぎわ『飛ぶひと』  ザ・スズナリ
拙者ムニエル『わくわくステーション』  駅前劇場
財団江本純子『売るものがある性』  アトリエヘリコプター

*** 5月 ***
渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜 』  ザ・スズナリ
ぬいぐるみハンタープロデュース『すべての犬は天国へ行く 』  王子小劇場
城山羊の会『仲直りするために果物を』  東京芸術劇場シアターウエスト
(劇)アトカブ『食用人間1号2号4号』  駅前劇場

*** 6月 ***
東京03FROLIC A HOLIC『ラブストーリー取り返しのつかない姿』  赤坂ACTシアター
円山スクランブルエッグス『円山町再開発』  ユーロライブ
シティボーイズ『燃えるゴミ』  東京グローブ座
イエティ『俺の白飯を超えてゆけ!!』  駅前劇場

*** 7月 ***
『イルネス製作所〜今世紀最大の発明〜』  東京グローブ座
ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』  東京芸術劇場 シアターイースト
劇団かもめんたる『Semi-nuida!』  シアターモリエール

*** 8月 ***
劇団☆新感線『五右衛門vs轟天』  赤坂ACTシアター
ブルドッキングヘッドロック『1995』  ザ・スズナリ
『もとの木阿弥』  新橋演舞場
堀内夜あけの会『オマエは渋谷の夜回りおじさんじゃない!!』  本多劇場
日本の30代『ジャガーの眼2008』  駅前劇場

*** 9月 ***
『幕末太陽傳』  本多劇場
範宙遊泳『幼女Xの人生で一番楽しい数時間』  駒場アゴラ劇場
パラドックス定数『深海大戦争』  上野ストアハウス
good morning N°5『breakfast,kani』  OFF・OFFシアター
表現さわやか『TanPenChu-♥』  赤坂レッドシアター
劇団競泳水着『嗾け上手の初恋』  新宿眼科画廊
劇団競泳水着『Nice to meet you, My old friend』  新宿眼科画廊
鳥公園『火星の人と暮らす夏』  多摩1キロフェス2015
ままごと」『あたらしい憲法のはなし』  多摩1キロフェス2015
KERA・MAP『グッドバイ』  世田谷パブリックシアター

*** 10月 ***
『すべての犬は天国へ行く』  AiiA 2.5 Theater Tokyo
小松台東『想いはブーン』  三鷹市芸術文化センター 星のホール
ヨーロッパ企画『遊星ブンボーグの接近』  本多劇場
カンニング竹山『放送禁止2015』  博品館劇場
カムヰヤッセン『リボーンチャンス』  ワテラスコモンホール
わっしょいハウス『東京の家』  ターナーギャラリー
てがみ座『地を渡る舟』  シアターイースト
はえぎわ『ゴードンとドーソン』  シアタートラム
劇団ジェット花子『SAMPLE』  阿佐ヶ谷アートスペースプロット
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総評。
まず、
◦私、駅前劇場に結構出没してます。
◦11月は文学フリマのために観に行けず。
◦『すべての犬は天国へ行く』は、(演じてる劇団は違うものの)1年のうちに2度観ていることになります。
◦3回以上観ている俳優さんが何人かいますね。拙者ムニエルの加藤啓さん、味わい堂々の浅野千鶴さん、はえぎわの井内ミワクさん、川上友里さん……(ヨーロッパ企画とかを含めるとキリがないかな)。かもめんたるも結構観ていますね。
◦泣いた作品
 •渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』
 •ままごと『あたらしい憲法のはなし』
 •てがみ座『地を渡る舟』
大賞は『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』。めっちゃ泣きました。
◦大いに笑った作品
 •舞台ウレロ☆未解決少女
 •拙者ムニエル『わくわくステーション』
 •劇団かもめんたる『Semi-nuida!』
 •イエティ『俺の白飯を超えてゆけ!!』
 •good morning N°5『breakfast, kani』
◦旗揚げをみた
 •劇団かもめんたる
 •劇団ジェット花子
◦初めて見る劇団をリストアップしたら、たくさんありすぎたので割愛。

で、とりわけ印象に残ってる作品
 •鳥公園『空白の色はなにいろか?』
 •小松台東『暗く暖かな日々』
 •岡崎藝術座『+51アビアシオン, サンボルハ』
 •渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』
 •(劇)アトカブ『食用人間1号2号4号』
 •ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』
 •劇団かもめんたる『Semi-nuida!』
 •パラドックス定数『深海大戦争』
 •劇団競泳水着『嗾け上手の初恋』
 •ままごと『あたらしい憲法のはなし』
 •小松台東『想いはブーン』
 •はえぎわ『ゴードンとドーソン』

……切り捨てることができず、結構多くなりましたが、
鳥公園、岡崎藝術座はもともと贔屓の劇団。今年の作品も好きだった。次も、その次も観に行きたいと思っています。
小松台東。今年に2作観て、どっちもすごくよかった! 完全にファンになった劇団です。なんとなく手にしたチラシから、面白いものに出会えるのが楽しい。
チラシで気になって観に行ったのは劇団競泳水着もおなじ。2作同時に公演でしたね。どちらも面白かったですが、個人的には『嗾け上手の初恋』のほうがすきだったかな、と。観終わったあとに、明るい気持ちになれる、なんかステキだなと思うんです。
考えさせられて、唸るようなものにグッときます。それに加えて、情緒が豊かに描かれていたりすると、観終わったあとにしあわせ。
はえぎわ『ゴードンとドーソン』は、構成、セリフ、役者さんの演技の完成度、文句のつけようがなかったです(なにを偉そうにだが)。それでいて、観ていて気持ちよかった。
ままごと『あたらしい憲法のはなし』。舞台、演出、とってもよかったし、話の内容も、やわらかく描いているのに、頭がフルに活動してる。答えが出ない答えを考えさせられる。年齢層を問わず観ることができるのもすばらしかった。
渡辺源四郎商店『海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜』。いちばん泣いた作品。時代の移り変わり、技術の移り変わり、考えさせられることが多かった。劇団の運営状態が厳しいらしいけど、応援したい(しかし、最新作観に行けなかった……残念)。
アトカブ『食用人間1号2号4号』は、実力のある役者さんで、これも、笑えるんだけど、どうやって答えを出していいのか、難しい話だった。
劇団かもめんたる『Semi-nuida!』。どこまでアドリブでふざけてるのか分からないのが芸人さんの強さだと思う。コント混じりでもあるんだけど、話がすごくしっかりしていたと思う。デフォルメされてるけど、キャラクターはリアルな感じもしたし、皮肉っぽいところとかが見え隠れしてて、面白かった。
パラドックス定数『深海大戦争』。キャリアがある劇団みたいなのですが、初めて観ました。この話、結構壮大な話で、ハラハラしてみてました。昨今の深海ブーム(?)を受け手書いたのかなー、なんて軽い気持ちで観に行ったのですが、完全にココロ持っていかれました。
で、私的に、今のところ1位は、ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』。まあ、ちょっと、オッサン臭い選考かもしれませんかねぇ……でも、文句なしによかったし、構成も役者さんもよかった。再演ということなので、ビルドアップしてるのかも。セリフもスキだったなー。この脚本、知りたいところが最後まで描かれていないと思うんです。だけど、それは意図してるんだろうな、と。でも、再演だから戯曲賞はないか?

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*   *   *

と、まあ、いつか書き留めておこうと思っていたので、備忘録もかねて書きました。なんの参考にならないような感想です。
ただ、今年中に、まだ10本以上観る予定……なので、まだステキなものに出会う可能性が高いですねー(鳥公園、ナイロン、城山羊の会などが残ってるしね)。
いったいいくらチケット代画かかってるのかというのは考えない方向で……

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2015年4月26日 (日)

ダイナマイトに

こんにちわ。

ひさびさのブログ更新です。どうも、facebookとかのほうが手軽で、短い投稿なら、済ませてしまっています。

さる4月24日に縁あって、「健康・挨拶・レディファースト」を提唱するロックンローラーのダイナマイト☆ナオキ氏にお会いする機会に恵まれました。 そして、夜に出演した池袋admにもおじゃましてステージを拝見してきました。

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ダイナマイト☆ナオキ氏は「セックス・ドラッグ・ロックンロールの時代は終わった。これからは健康・挨拶・レディファーストの時代だ」(『挨拶ロック』帯より引用)と呼びかけ、各地で精力的にライブ活動を行っているロックンローラー。


| 公式サイト→ http://www.dynamitenaoki.com/

音源の発売もしており、そのユニークな楽曲も人気である。しかし、興味が出たのなら、ぜひ、ライブハウスに行って、演奏後物販で購入してほしい。それというのも、素敵なファンクラブ会員証が無料でもらえる上、本人にもあえる…もとい、ギターの演奏は文句なしにかっこいい。長年ギタリストとして培ってきた、確かな実力を体験することができる。ナマの音で聞いてほしい。MCも面白い。 ちなみに、この日のステージ主宰、ザ・チーズも初めて拝見したのですが、パワフルですがすがしいバンドでした。CD聴いてみたい

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2015年1月13日 (火)

キャラクターデザイン

こんちわ。

前から造ろうと思っていた、キャラクターデザインの頁を加えました。
コードをいじってると、あれもできるかなこれもできるかな、って色々いじってしまうので、ホームページの表示に不具合がでてしまっているかも……?

そういえば、ずいぶん前から縦書きのスクリプトを試していて、今回、なんとか動くところまでこぎ着けたので、公開しています。
知古文庫の『オオルトの雲』という小冊子から、「横たえる蝶」という作品を掲載しています。

http://imaiasako.web.fc2.com/yokocho.html

うまく表示されていればいいのですが……スクリプトは疎いので、コントロールが難しいです。

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2015年1月10日 (土)

新年あけましておめでとうございます

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

facebookとツイッターのほうが手軽なので、どうもブログを放置しがちになってしまいます。
なにも更新しないでおくのもどうかとおもいまして、あらためてご挨拶させていただきます。
本年もよろしくお願いいたします。

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2014年8月 9日 (土)

文字も散らかる

こんちは

ホームページを更新しようとしていたところ、昔書いたソースが汚すぎて……直しているうちにどんどん時間をとられてしまいます……(わかりやすいようにメモを残した部分が多すぎて逆に読みづらい)
考えてみたら、ベースは10年くらい前に造っていたわけで、つぎはぎだらけでよくうごいているなあ、という感慨深さも。全部直したいな……

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2014年7月16日 (水)

更新してないブログは消されたりしないだろうか

こんちわ

ちょっと……タイトルのとおり不安になったので、書き込みます。
短めの文章を書くときは、facebookのほうがラクなんだな。
気合い入れて書くようなことを、最近は面倒くさがってしまってばかりで。
ともあれ、近いうちにホームページも更新します(有言なんたら)。
ソースが汚いので、そのへんもなんとかしないとな……

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2014年4月 9日 (水)

ブログ放置の節

こんちわ

facebookやらTwitterなるものが流行りだしたころは軽く見ていましたが、気がついてみると便利でいつのまにか依存してしまっている現状、文字数やら写真との兼ね合いで使えばいいかなと思っていたのですが、案の定、手軽なほうへと移行していく傾向になってしまいました。
なにより、macに乗り換えたひょうしに、パスワードを忘れてしまったという……ログインできるまでに時間がかかりました。

とはいえ、140文字やタイムラインに載せるには、少しばかり書きにくいことなどもあるので、捌け口として残しておくべきかな、と考えてます。

ホームページのほうも更新が滞っておりますので、手を掛けていきたいな、と思っています。

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